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溶かされてみる?
第18章 フクザツな乙女心
「恋…?」
あたしが急に立ち止まって考えていたせいか
その様子を気にした彰さんがあたしを覗き込む。
「はっ!! な、ななんでもないんです!!」
「大丈夫か…?えらく挙動不審だが…」
「大丈夫!うん、大丈夫!!!」
あたしは悟られまいと笑顔でグーポーズを彰さんに向ける。
「そうか…??」
なんとなく納得はいってはいないようだったが彰さんはそのまま歩き始めた。
「それにしても、あんだけ女の子が集まったら可愛い子とか好みの子とかたくさんいたんじゃないですか??」
ひやかすような声であたしは思いたくもないことを反動的に問いかける。
なに言っちゃってんのあたし…
自分で言ってしまったことを後悔しながら、彰さんの後に続いて歩いていると
「…それ本気で言ってるのか?」
いきなりそう言って彰さんは歩みを止めた。
「え…?」