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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?
「恋。」
「はっはい!!」
うわ、どうしよう。
どういう流れでここにいるのか全然わかんない…
「何もなかったですよ」
「…え?」
あたしは昨日郁くんの一件が終わった後、
暁翔さんと帰っていて、
その後ウィスキー入りのチョコを知らずに買い、
たくさん食べてしまった結果、酔ってしまったと
遠哉さんは説明してくれた。
ー不覚…ッ!!
またしかもあたしお酒の事件が起きたのか!!
あれ確かになんかほろ苦いなって思ったんだよね…
ってそうじゃなくて…!!
「そ、それで…なんであたしは遠哉さんの部屋に??」
「…」
「???」
あたしをじっと見つめる遠哉さんの瞳からは
怒ってるのか、悲しんでるのか、感情が読み取れない。
「私が部屋まで恋を連れてきて…そのまま寝てしまっただけです」
「そうなんですか…」
何か煮えきらないような感じだったが
それ以上遠哉さんが語ることはなかった。
「何から何までありがとうございます、遠哉さん」
「いいんですよ」
「何かお礼をさせてください!!」
「お礼?」
「酔った時のあたしって確か相当めんどくさいって皐ちゃん前に言ってたし…たくさん迷惑かけてしまったと思うので…」
前に皐ちゃんがタチ悪すぎって怒ってたんだよね…
「なら…」
「ん?」