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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?

「恋はさっき言ったマリネとパスタの方お願いします」
「わかりました!!」

あたしたちは二手に分かれて、ご飯を作り始めた…


「ん~!!美味しい!!」
「恋のもすごく美味しいですよ!」
「よし、じゃあ盛り付けてみんなのとこまで運びましょうか」
「そうですね!!」

マリネはさっきあえてお皿に盛ったから…

よーし、パスタ盛るぞ〜!!

何も考えず、あたしはパスタを茹でていた鍋を素手で触って…

「…っあっつ…!!」

鍋の熱された金属の部分に、触れてしまった両の手が焼けるように熱い。

「恋!!」

大きく叫んだ声に気づいた遠哉さんが
あたしのところまできて、

「早く!冷やしますよ!」

すぐ流し台のところへ行き、あたしの手を冷やす。

「他に怪我は?!」
「大丈夫…手だけ…」
「よかった…」
あたしよりも真剣な顔をして
遠哉さんは心配してくれた。

熱くなった手に流れる水が気持ちいい。


「パスタの方は私がしますので、恋はそのまま冷やしておいてください」
「ごめんなさい。とおくん」
「後で、氷も持ってきますね」



蛇口から水が出る音が辺りを包む。

はぁ…やっちゃったな…
でもすぐ冷やしてくれただけに、水ぶくれとかはならなさそう。

久々にこんなことなったなぁ〜
料理始めた時期は、包丁とかですっごい手切ったりして…

「恋」
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