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溶かされてみる?
第20章 デートという名の争奪戦?
「とおくん!ごめんね、全部任せちゃって」
もう大丈夫〜とあたしは手を振りながら、遠哉さんにみせる。
「水ぶくれとかにはなってませんね」
そっと手を振るあたしの手をとり、遠哉さんはホッとした顔をする。
「とおくんのおかげ!!ほんとにありがとうございます!」
とおくんがとっさに動いてなかったら
多分あたし冷やしてなかっただろうしなぁ…
「ここが赤いですね…」
「え…っん…!!」
遠哉さんはあたしの手の赤くなっている部分に舌を這わせた。
「とおく…ん!」
「傷が残ったらいけませんからね…」
手のひら、手の甲、指先と、遠哉さんは
まるでアイスを舐めるようにチロチロと舐める。
「そっ…んなとこ…」
「恋…?これは消毒ですよ」
まさか感じてるんですかと、
遠哉さんはあたしの手を堪能しながら、艶が増した顔で微笑む。