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第6章 嫉妬

無事学校に着くと、下駄箱で3人と別れあたしは教室に向かった。

教室の目の前で融那に出会い、一緒に教室へと入った。

席に座るやいなや、
「質疑応答の時間よ！！！」
あたしにビシッと指をさしながら決めて言う融那。

いや、なんかキャラ変してるよ融那…

「あれからあの野獣どもの住処に移り…ズバリ！誰かと一夜を共にしたわね？！！」

ぶっはっ！！！

いきなり何言い出すかと思ったら、そんなきわどい質問？！
飲みかけのお茶を吹き出しそうになり、あたしは咳き込む。

「はっは〜〜ん？？こりゃ確信だねえ〜」
ニヤニヤと肩肘をつきながら融那はあたしを見る。

「何言ってんの！！ ないよそんなこと！！」
そこまではなかったけど…それまがいなことは…
なんて口が裂けてもこんなところで言えるわけはなく…

そうするとあたし達が話していた机にいきなり

バアアアアアン！！！
と手のひらが降って来た。

「うわっ！」「なに？！」
あたしと融那は驚き、その手のひらの主をみる。

げ、、、薫子…

薫子は昨日以上にオーラがドス黒く…仁王立ちしたその姿はまるで魔王のようだった。
「恋？？放課後少し話があるの、絶対に来なさいよ！」
「きなさい！このビッチ！」
薫子とその取り巻き達は金切り声であたしにそう叫ぶ。

ビッチ？！！！
おい、言っていいことと悪いことがあるぞこの野郎。と思いつつ

「もう！薫子！いい加減しつこいよ？！」
融那が薫子に向かって机をダンダンと鳴らしながら怒る。

「黙りなさい、今はあなたと話しているわけじゃない」
薫子が冷静に融那を睨みながらいい、両者ともに睨み合っている。

「ちょちょ、とりあえず！何の用？？薫子」
あたしは融那に落ち着いて落ち着いてと言った後、そう薫子に聞いた。

「何の用もなにも要件は言ったでしょう？話があるの」