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溶かされてみる?
第6章 嫉妬
「泣くならちゃんと泣け、無理して押し殺してなくな」
暁翔さんはあたしの背中をトントンしながら言った。

「ごめ…ん…ッなさ、い…あた…し!」
あたしはその優しさに答えるように暁翔さんに抱きつきながら子どものように泣いた。



「だいぶ落ち着いたか…?」
「ありがどうごじゃいまず…」
「プッ、すっげー顔」
暁翔さんは立ち上がり、
クローゼットで何かを探し
これでほら顔拭けと暁翔さんはタオルをくれた。

暁翔さんって意外に優しいんだ。
最初はすっごい印象最悪だったのに…なんて思いながら
「何から何まですみませんほんと」
とお礼を言うと別に気にすんなと言って隣に座った。

「暁翔さんって無愛想で何考えてるかわかんないけど、ほんとは優しくてツンデレなんですね」
あたしはそういうと、暁翔さんはあたしの方を見て
「へえ〜そんなこと言うか」
と言ってあたしの顔の前に近づくと
「んっ…あっ…ん…やぁ、!…んんッ…」
唇を重ね、深いキスを落とした。

それは少し血の味がする熱いキスだった。

「そんなこと言う元気が出たならなにより」
そういって暁翔さんは唇を離し、消毒だと言ってあたしの部屋をでた。
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