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溶かされてみる?
第2章 始まり
無事に如月高校に着いたあたしは
下駄箱で靴を履き替えて、急いで教室へと向かった。

一体なにがどうなっとるのやら、、、

ガラガラガラガラッ

「あ、恋おそいよ〜〜待ちくたびれたよ〜〜」
と言いながらニヤニヤした顔で近づいてくる融那。

「いや、朝から体力消耗することばっかでさ泣」
結局、融那からの連絡が気になって仕方がなかったあたしは
電車を降りてから学校までの間もダッシュで行く羽目になり…

今日は散々な日だほんと…

タッタタタッタッタッタタタッタ…
「「「恋えええんんん??????」」」

ゾッわああああ…
この変な寒気はなにかなあ…
嫌な予感がしながら振り返ると
血相を変えた顔の薫子とその取り巻きたちの姿があった。

八重野 薫子 (やえの かおるこ)
如月高校2年生 身長165cm 17歳
王子ファンクラブの一員であり、恋・融那のクラスメイト
王子をこよなく愛し、抜け駆けを許さない

「どうして、パッとしなくて可愛くなくて
頭悪そーでちっぽけな恋を求めて
朝から王子がこの教室に現れるのかしらあああ??」
「「「かしらあああ??」」」

…なんて散々な言われよう。。。
ただでさえ薫子とその取り巻きたちはめんどくさいのに
今日はより一層めんどくさい…

「や、あたしも理由知らないし!
融那に聞いて初めて知ったし!!!」

そうだよ!当の本人が知らないのに!

ってかなによ今日!
もう今日は絶対運がついてない日だ。
厄日よ厄日。
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