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溶かされてみる?
第8章 お仕置き
ガチャ…

「起きましたか?」
あたしが扉を開けた後に反応したのか誰かがあたしに言った。

この声…
「遠哉さん…??」

なんで今日…あれ?今お昼で…

「今日は休みなんです」
遠哉さんはあたしが疑問に思っていたことがわかったようでそう答えた。

「そ、そうだったんですか!!」
なんだか、遠哉さんと2人ってなんだか不思議。
あたしはそう思っていると

「体調は大丈夫ですか?」
遠哉さんはご飯を作っていたが、作業をやめあたしのそばに心配そうな顔をしながら来た。

「全然大丈夫です!むしろしっかり寝たんでピンピンです!」
そう言ってあたしはガッツポーズをすると

グゥゥゥゥ〜…

こんなタイミングで!!泣
あたしのお腹は大きく音を立てた。

「ご飯食べれそうですか??」
遠哉さんは笑いながらあたしに言ってくる。

「た、食べれます…///」
むしろお腹ものすごく減ってるよ…

遠哉さんはあたしの返事を聞くと、すぐ準備をしますといってキッチンに戻っていった。

遠哉さんってあんな優しく笑うんだ…

少しいつもの他人行儀な感じなのに笑った顔はいつもより幼く見えた。

そうこう考えているうちに、テーブルの上には美味しそうなおかずがたくさん並んでいた。

遠哉さんあたしの分までもともとつくってくれてたんだ…

おかずがきちんと2人分のお皿に盛りつけられていた。
「遠哉さん、ありがとうございます…」
なんだかその優しさにあたしは涙が出そうになった。

2人とも席に座り、いただきますといってご飯を食べた。

「体は痛みますか?」
そう遠哉さんに不意に言われ、あたしはむせた。

そんなあたしを見ると遠哉さんは驚いてキッチンに走り、コップに水をついて走って戻って来た。

「こ、これを飲んで!!」
そう必死に言いながら、コップを差し出す遠哉さん。

ごくごく…
ッハァ、死ぬかと思った。。
ようやく落ち着いたあたしを見て、明らかに落ち着いた顔をする遠哉さん。

「あ、ありがとうございます…遠哉さん」
あたしは笑顔でそう言うと
「別にこんなこと容易いことです」
といつも遠哉さんの口調でそういった。

遠哉さんすごい急いでキッチンに行ったけど
目の前にお茶あったんだよね…

どっちにしろ助かったあたしはそんなことを言いはしなかったが、遠哉さんって意外に天然なのかと思った。
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