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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第13章 真夜中の逢瀬
朧気に雲が游ぎ、綺麗に欠けた月を霞めていく晩。

光の君は腕の中に捕えた母、藤壺を真っ直ぐに見つめた──。

「……あ…、…」

「………──」


俺は捕らえていた舞花の手を離した。

「全然ダメ…話にならないよそれじゃ──」

「──……ごめ、なさ…」

「義理の息子に迫られてんだから思いっきり戸惑わないと禁断の妖しさが伝わらないよ?」



俺に惚れてるのはわかるけど…


藤壺としての表情から“好き”がだだ漏れだ…



俺は溜め息をついた。

「俺と稽古するまえにイメージトレーニングでもした方がいいよ?監督と話し合って、どんなイメージの藤壺を求めてるのか、脚本も読み込んでね…」

俺は帰り支度をしながら舞花を振り返らずに上着を羽織る。

「じゃないと、この役、無理──役者辞めた方がいいよ」

これは本音だ。そうじゃなきゃ本人がこの先泣くことになる──

グラビアだけやって潔く身を引いた方が舞花の為になるのに、なんで女優なんか目指させたんだあの髭チンピラは?


俺にとってかなりでかい疑問だった──

「明日は翌日に控えたクランクインの宣伝だよ?撮影に入ったら後には引けないから気を引き締めないと、同じ事務所の風間さんにも迷惑がかかる…わかってるよね?」

「……っ…」

「風間さんとも濡れ場があるんだから稽古付けてもらうといい。──俺とはその後だね…」

「──…っ待って聖夜!」

事務所を出ようとした俺を舞花が止めた。

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