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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第13章 真夜中の逢瀬
背中にぴったり張りつく感触…

やたら押し付けてくる雌の柔らかみを背中に感じる。

誘ってるのか?

誘ってるよなどう考えても…


芝居の稽古を盾にして結局の目的がこれだ──

やる気なんかある筈もない。


あるのはこっちの方の“ヤル気”だけ──

「やっ……──」

背中から絡み付いてきた舞花の腕を俺は乱暴に掴んだ。

怯えたフリの顔で期待感溢れた表情が鼻につく。

品のない女はどんなに着飾ってもただの雌だ──

可愛いだけの雌はそこらに腐るほど溢れてる。



「舞花……演技の技術を身に付けな…」

掴んだ腕を強引に引寄せてキスするくらいの勢いで顔を近付けて威圧する。

「まずはそれからだよ、俺とほんとの恋人同士になれるか、なれないかは…」


威圧感に圧された舞花が放心状態で俺の背を見送る。

この程度の演技に飲まれるんじゃ、公私ともに俺のパートナーなんて土台無理な話しだ。


てか、まず間違ってもならないし──


餌を人から貰う飼い慣らされた雌には興味ない。


俺が欲しいのは野生の雌だ──


中々手に入らない


野生の貴重な……


誰かさんみたいに唾を吐きかけたり、ゴミ扱いしてくれたり──

挙げ句、靴を投げてボロクソに罵ってくれるくらいじゃないと、俺の役者人生の成長は止まる。



「晶さんもう帰り着いたかな?」

時計を見れば深夜の1時を回っている──


俺が四六時中、想いを深めてる間──



まさか大好きな人が



元彼の腕の中に居るなんて思いもよらず…


実家に帰って眠りついていることを祈りながら俺はタクシーを拾った。



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