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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第5章 凌辱という名の愛撫
荒い深呼吸を何度も繰り返して覆い被さる俺の唇にいきなり歯を立てると彼女は思いきり咬みっ切っていた。

「──痛っ!…」

「はあっ…いいかげんっ苦しいんだってばっ…」

結構な量が出た。

傷みと驚きで離した自分の唇をなぞる指先に血が滲む。

鮮やかな赤

それこそ今、自分の熱い躰全身を巡っている紅蓮の海の血潮。


熱った赤い顔で睨みながら怒った彼女を見て、何故か色んな想いが一気に溢れた。


悔しさに涙が滲む


やり場のない想い


好きと言ってくれない彼女


一緒に居ることを拒み

昂る感情のままの激しい口付けさえも受け入れてくれない──

もう溢れる涙が抑えられなかった


「好きだって言ってるのに受け入れてくれないからっ…無理矢理するしかないだろっ──」


自分勝手な言い分

すべて彼女が悪い

全部彼女の責任

このエゴイズムな愛を増殖させたのは

昨夜あんなに俺にキスをさせて甘い言葉を吐かせた彼女自身だ──


抑えきれなくなるくらい好きにさせた彼女自身──



全部…あなたが悪い──




あなたが焚き付けて燃え上がらせた

立ち上がる熱で勝手に増殖しはじめた愛は昨夜よりも数倍に膨れ上がって、当たり前のように溢れてたのに──


その器を壊したのも晶さん…


あなたなんだよ…


ちゃんと受け入れてくれなきゃ

熱すぎる想いはもう色んなものを溶かしはじめてるから──


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