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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第27章 想いすぎるからこそ

「晶さんを本格的にデビューさせるなら俺、辞めるからっ」

「………」

「俺か晶さん、どっちか選べばいい」

勝負を挑むように俺は社長を見据える。

「はは…脅しか」

髭は軽く笑っていた──

「なら晶を取る」

「………」

「そしてお前達二人はジ・エンドだ」

「──…」

「晶にガッチリ腕利きのSP付けてお前を半径5000マイル内に近づけないようにしてやる」

「ごせんっ…バカじゃん、それじゃカリフォルニアまで行っちゃうじゃん!」

「ああその通り。早い話が、お前を日本に居れなくしてやるってことだ」

「──…!」

どっちが脅しだよ!?
やっぱりクソチンピラだっこの髭っ…

作り上げた笑顔が腹立たしい。俺は苛立たし気にソファから立ち上がる。

「くそ、晶さん連れて逃亡してやるっ」

「お前は馬鹿か?──有名人のお前がどう逃亡するっつーんだ?」

髭は溜め息混じりに答えてポケットから煙草を取り出していた。

「鬱陶しいからまあ座れ」

一人で熱くなる俺を牽制する。

髭は煙を吐きながら口を動かしていた。

「今後、オファーが来てもラブシーンあるやつは晶が断るだろ?──お前がそう慌てる程でもない。それにたががアドリブのキスシーンで役者のプロのお前がみっともないぞ」

「……っ…」

髭は静かに俺を諭していた。

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