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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第7章 スローなラブで
社長が二人の付き合いに何かを言うのなら──

芸能界はいつでも引退してやる


もう迷う物は何もない──




“夏希ちゃん”

……この名前で呼んでくれる人は晶さん以外、他には居ない──


ずっと…

俺は藤沢 聖夜でやってきたから──


名子役としての意識の植え込みか、自分の親でさえも“聖夜”そう呼んだ。

それを苦痛とは思わなかったし当たり前のようにして今まで生きてきた。


ただ──


扱いは雑な上に“ちゃん”付けで俺の名前を呼び続ける彼女の行為は意外にツボにハマって俺を翻弄させている。


「蹴りは喰らわす、おまけに寝っ屁も平気でこいてくれるし……」


あれを愛しいと思えるんだから病気だなもう──

「ぷっ…」

思い出しただけで俺を笑わせてくれる。

思わずニヤ蹴る顔を手で隠しながらマンションに戻ると袋から食材を取り出した。

簡単にミンチを丸めると先にハンバーグを仕込んでソースで煮込む。


冷凍食材ばかりだからたまには新鮮な生野菜を──

そう考えながらキャベツを千切りする。

そう言えば前に特番ゲストでキャベツの千切り競争したっけ?


あの時は負けたくない一心でキャベツ買い込んで家で千切りの練習しまくった…
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