この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Laziness と Hard working
第31章 藤井家 の 人々
「落ち着くよね
僕も杏の側が良いよ
だから
ずっと側に居ようよ」
『私には藤井の家の事が
やっぱり気になるの
雅貴さんにも害が及ぶ気がして』
「坪倉の力は?」
『わからないの
今は先の事が
私にはわからない』
「悪い事が起こらない
そういう事なんじゃないの?」
『どうなんだろう?
父ならわかるのかな?』
「そうか
でも子供は作るよね?」
『坪倉の籍に入れてね
藤井の籍は嫌だよ』
「勿論だよ
女の子なら尚更だ
正直な話し
僕は杏が居なくなっちゃうと
本気で思ったよ」
『うん』
「その気だったでしょ?
わかるんだ
杏が何を考えていたか」
『うん』
「何も言わないんだね
慧さんが話してくれた
藤井の家の事」
『うん
お兄ちゃんは
父に力を蓄えろと
いつも言われていたの
藤井の本家は遠くなんだよ
だから子供の頃に
1度しか行ったことがないの』
「1度しかないの?」
『そう
本家の伯母がすごく力があって
私を後継者にすると
そう話していたんだって』
「杏はどうしたいの?」
『私は後継者にはなりたくないよ
20歳25歳と母が言っていたの
もうどうしょうもない事なのかもしれない
でもね
私はやっぱり』
「良いよ
杏の好きにしたらそれで良いから
僕はいつでも
そばにいるよ」
『ありがとう
雅貴さん-☆Chu!!
私を好きになってくれて
ありがとう』
また不安になる
杏は居なくなるんじゃないかって
何を考えているの?
「杏は居なくならないよね?」
『今はね
先はわからないけど
今は雅貴さんの側が
ここに居るのが良いよ』
「信じないかもしれないけど
僕は全身全霊を杏に捧げる
そう決めたんだ
重荷に感じなくていいけど
それほど杏を愛おしいと
思うし
何より僕に必要な人なんだ
おぼえておいてね(笑)」
『知ってるよ
愛されてるって
私は幸せなんだよね
貴方が
私を好きで居てくれるうちは』
「ずっとだよ
杏がお婆ちゃんになっても
ずっとずっと
愛しているよ」
『雅貴さん
ありがとう
私ね
麗子ちゃんと旅行に行ってくるね』
「なんでだょぉ
あのね杏
大切な話の最中だよね?」
『だからだよ(笑)』