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彼の魅力は激しく熱いー叔父と姪が堕ちた禁断の愛
第7章 悩む遥
次の日の夕時、お客が2時間ほど入らなかったので、僕は早めに店を閉める事にした‥
半分は外出するであろう舞を思っての事だが。
「これから焙煎だから、夕食は要らない自分で用意するよ」
「・・・はい・・・
私はこれから少し出て来ます」
「いってらっしゃい」
「・・・・・・・」
辛そうな悲しそうな舞の顔‥
こんな顔をさせているのは‥‥僕‥‥
そのくせ、舞が『涼風』から居なくなるのも嫌だと来た。
舞が居なければ軽食まで手が回らない、そんな少々強引な理由で舞を『涼風』に引き止め、それでいて話す言葉は最低限。
このままで良い訳が無いのは分かっている、分かっているが僕はどうすれば良いのかが見出だせない。
「・・・・・・・」
気を取り直そうと、今日入って来た珈琲豆の焙煎を始めるが、普段のように身が入らず、タイマーが鳴って慌てて焙煎機から豆を取り出す始末。
「はぁ‥‥‥
これは使えそうに無い」
少しのタイミングのズレで、豆は少々焦げ付きただのゴミと化す‥
滅多に失敗しないのに今日に限ってとは。
「・・・はぁ・・・」
これは何度やっても同じ事だと、作業の手を止め焙煎を待つ為に置いてある、小さな椅子に力無く座った。