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あなたがすきでたまらない
第12章 青春の恋花
「でも、上手くいったなら良かったじゃない!!相談なんてないでしょ?」

「と、とんでもない!!訊きたい事が沢山あるんです!!」

「あらあら・・・」

って・・・ユキさんはクスクス笑った

「そ、その・・・幼馴染の期間が長すぎて・・・いきなり彼カノになってもどうしたらいいか・・・」

私は二人の会話を黙って・・・でも興味津々で聞いていた

「付き合ったからって、そんなに急に変わるものじゃないわよ?何も知らない恋人同士より安心出来ていいと思うけど?」

「安心・・・」

ユキさんはコーヒーを飲みながら冷静に伊織ちゃんにアドバイス
何だか大人って感じがする

「何も知らなくて付き合う事も知って行く喜びがあるから素敵だけど、幼馴染同士でしか知らない喜びもあるわよね」

「ど、どんな?」

伊織ちゃんがゴクリと唾を呑む

「今までは幼馴染だからって出来なかった事が出来る様になるって事・・・かしら?」

「・・・」

その言葉を聞いて伊織ちゃんの顔が真っ赤になった

「・・・さては・・・フフフ。心当たりがあります。って顔ね」

ユキさんがニヤリと笑った

「い、いえ・・・何と言うか・・・その・・・」

「照れちゃって!!可愛いわね!!でも、そういう事なんじゃないかしら?」

「・・・はい」

「恋人同士になったなら二人きりの時間も特別になるのよ?今までとは違うね。同じ時間を過ごす事も今まで以上に大切に思うだろうしドキドキする・・・」

「・・・はい」

「お互いがもっともっと特別になりたくて恋人同士になったんだから、ただ、もっともっと大切に想えばいいだけ・・・だと私は思うのだけれど・・・」

「「ユキさん・・・」」

ユキさんの言葉に私も思わず伊織ちゃんと返事をしてしまった

「どうしていいかわからないのは彼も同じよ。二人で育むこれからの時間が二人を恋人同士にしていくのよ」

「・・・これからの時間・・・」

「そう。幼馴染の時間から恋人同士になる時間が増えていったらいいな。って・・・思わない?」

「お、思います!!」

「幼馴染としての時間も十分に大切にして来た二人なら、これからの恋人同士の時間はますます楽しみでハッピーね!!」

「はい!!」

伊織ちゃんが笑顔で応えた


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