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あなたがすきでたまらない
第13章 みんな集まれ!!たこ焼きパーティー
啓介side


「啓介、お前は先にあがっていいぞ」

親父の言葉に頷いた

「ありがとう。親父はどうする?課長も来るって聞いたけど・・・」

「らしいな。出産祝いだとか何とか言って連絡が来たよ。まぁアイツも仕事が遅くなるとか言ってたし後で一緒に行くよ」

「わかった。じゃあ先に帰ってるな」

親父の好意に甘えて俺はシャワーを浴びて帰宅する

時計を見るともうすぐ六時
ユキに怒られなくて済みそうだ


「お前が押せって・・・」

「お、俺?ちょ・・・き、緊張するな」

何やら家の前が騒がしい
男二人が立っている

「何をそんなに緊張してるんだ?」

俺はクスクスと笑いながら男子高生二人に話しかけた

「あっ!!師範!!こんばんは!!」

「・・・こんばんは・・・です」

優と高橋君が入るのを躊躇っている様だった

「なんか俺の姉が我儘を言ったらしくて悪かったね」

「いえ!!とんでもないです!!師範の家にお邪魔出来るなんて夢のようです!!」

「そんな大したもんでもないけどな。腹減ったろ?入ろう」

二人は頷き俺の後に続いた


「ただい・・・」

「「「「おかえりなさい!!!」」」」

「「「え???」」」

俺達三人は玄関で固まった

「「「な、なんで?浴衣?」」」

俺達の声が仲良くハモる
このはに紺野さん。ユキに時田までもが浴衣だったから

「フフフ~。ビックリした?今日は急遽浴衣パーティーも追加になったの!!」

ユキがドヤ顔で笑って見せる

「まぁ、ビックリはした・・・うん」

俺は恥ずかしそうに俯くこのはに目が釘付けだったけど・・・

「そちらがこのはちゃんのクラスメイトのお友達かしら?」

後ろを振り向くと男子高生二人組は口をポカンと開けていた

「ああ・・・うん。えっと・・・高橋君と優」


「直哉!!挨拶!!」

紺野さんの声に高橋君が慌ててお辞儀をする

「す、すいません。高橋 直哉と申します。よろしくお願いします」

「た、多田 優です。師範にはいつもお世話になっております。」

「「これ・・・つまらないものですが・・・」」

「まぁまぁ!!こちらこそ急にお誘いしたのにお土産まで・・・ありがとう!!」

「「は・・・はい・・・」」

ユキの余所行きの笑顔に二人は顔を赤らめる

「コホン・・・」

俺は高橋君を軽くこついて咳払いで合図を送った
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