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あなたがすきでたまらない
第4章 ヤキモチ
二人に別れを告げて啓介さんと後ろ姿を見送った

「俺達も帰ろっか?」

啓介さんの言葉にコクリと頷く


啓介さんは半歩前を歩く
私はそれについて行く


(何か話さなきゃ・・・)

そう思うけれど言葉が出てこない


啓介さんも何も言わない


ただ黙って啓介さんと家路を歩いた


(どうしよう・・・)
(黙ってちゃ変に思われるよね・・・)

そんな考えが頭の中でいっぱいになった


視界の隅で啓介さんの足が止まる


「着いたよ」

啓介さんの言葉に顔を上げた


「俺は道場に戻らないといけないから・・・」

「あっ・・・はい」

「話は・・・」
「帰ってきてからでいい?」

「・・・」
(やっぱり気がついてたよね・・・)


「じゃ、行くわ」
「何かあったら電話して」
「なるべく早く帰るから」


啓介さんは私の頭をポンポンとして
去って行った



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