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禁断背徳の鎖外伝ー多忙者達のXmas
第3章 クリスマスイブの幸せ-仕事と寂しさと喜びと



「・・・・・」


だけど遠藤さんの弱さもある‥
私が偶然見付けたのが悪いけど、遠藤さんは外で女性を誘惑して遊んでいた。


・・それは私のせい・・


遠藤さんが、私の事を好きだったって知らなかった私のせい‥
だから遠藤さんは捌け口を求めて‥‥


だけどそれは18才の私と同じ事、幾ら抱かれ抱こうが持っている気持ちが消えない事を私は知っている。


・・私がそうだった・・
紀永を忘れようと、不特定多数の男に身をよせた私‥
でもどんなに抱かれようと、思いは消える事は無く、逆に思いは募り追い詰められて最後には‥



(私はただ、遠藤さんに私と同じ思いをして欲しく無かった)


あんな辛そうな遠藤さんを見てしまったら、私が出来る事は何かないかって考えて、だけど紀永を裏切りたく無いからギリギリの選択を‥‥した。


・・・キスまで・・・


それが遠藤さんと交わした約束‥
そんな簡単な事に遠藤さんが乗るなんて、私だって思っていなかったよ、男性が本気になったら止まらない事を私は知っているから。


でも遠藤さんは私の約束に乗った、約束の代償は外で女性と関係を持たない事、そんなとんでもない約束なのに、遠藤さんは私に約束して守っている。


遠藤さんを縛ってしまったのは私、だから私も約束を違える事はしない。



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