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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第16章 梨香の事情と相談
娯楽室で本を返し、新しいものを借りる。服はリクエストしたものが入っていたから、本と一緒にカゴに詰めた。それと、乳液にボディークリーム。カゴを置いたまま棚を見ていると、愛さんが入って来た。
「愛さん。ご主人様が今日、多分、ロリータのオークションに行ってるんです……」
「ん……。聞いてるけど……。仕事って言ってなかったの?」
首を振ってから、愛さんに促されてテーブルに着く。
「仕事って、何ですか?」
私は首を傾げた。
「オークションにサクラとして参加して、値段を吊り上げる役目」
「え?」
「間に上手く金額を増していくと、その子が欲しい相手は、もっと値を上げるでしょう? それをやるには、オークションへの参加経験が無いとね」
そんな仕事があるなど、知らなかった。だがオークション自体信じられない世界だから、あってもおかしくない仕事。
「でも……。新しいメイドを買いに行ったのかも……。今日やってるのは、ロリータのオークションなんですよね?」
「ロリータねぇ……。ロリータは出品人数が少ないから、私達みたいなオークションと一緒にやる事もあるって聞いたけど……」
余計に不安になってくる。
最初は専用メイドが2人になれば楽になると思っていたが、ご主人様が他のメイドとセックスするのをまだ見たくない。
それが何故なのか、自分にも分からなかった。
それにメイドが2人になると、時給を上げる機会は半分になってしまうだろう。
もし普通のオークションが一緒にあったとしても、買ったもう1人が、私より初めからもっと素直だったら。その子の方が、ご主人様を喜ばせられるかもしれない。
ロリータの方がもっと不利。奈々ちゃんが買われた時のように、10歳の子だったら。無理矢理でも、すぐにセックス出来る。
中出ししても、妊娠する可能性は低い。
奈々ちゃんと次男のセックスを見たが、あんなに可愛く喘がれたら、私は不利になってしまう。
何も知らないロリータの方が、順応も早いかもしれない。
ご主人様はオークションの後泊まりだと言っていたから、今晩済ませてしまうつもりかもしれないし。