この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第16章  梨香の事情と相談


「美桜とは、今までこうやって話したことないね」
 メイドは普段お互いの個室を行き来することはあまり無く、配膳を終えた厨房で話したり、こうやって娯楽室で話す事が多いと愛さんから聞いている。
「私さぁ、中卒なの。高校なんて行きたくなかったから。その後は家を出て、年齢をごまかしてキャバクラで働いてたんだ」
 梨香さんから、そんな話を聞くのは初めて。
 会えば他愛ない話はするが、こうやって2人切りになった事がなかった。
「ノルマが厳しい店でさ、あっという間に数百万の借金が出来ちゃって。給料は勝手に全額返金に充てられるし」
 アイスティーを飲んでから、梨香さんが続ける。
「寮費に生活費でしょ。儲けようと思うからお客さんと同伴するのに、良い物を着なくちゃいけないし。全部闇金から借りて、そのうちどうしようもなくなっちゃった」
 梨香さんの、小さな溜息。
「年齢を確認しないようなヤバイ店だったからね。私の行動がバカだったの。でも、ここに来られてラッキーだよ?」
 こんな所に連れて来られて、ラッキーだなんて思えない。
「ヘンな店に売られるより、ずっとマシだってば」
「ヘンな、店?」
「1日何人もの知らない男とヤって、それが毎日毎日続く。契約金なんて無いしね。そういう店に売られるのって、結構多いんだよ」
 そういう店があるのは私も知っている。私だったら、すぐに心が壊れてしまいそうだ。
「オークションの前、一週間以上いた汚い部屋にいた時の事を考えればさ。今のご主人様と待遇で、私は満足してる。おかしいと思うかもしれないけどね」
 私は首を振った。確かにここの生活待遇はいい。広くて綺麗な部屋。ご主人様達と同じ食事。違うのは、薬が入っていることだけ。
 それにさっき梨香さんが言っていた通り、ご主人様達は自分の専用メイドにしか触れない決まり。何人にも触られるわけではない。この屋敷のおかしなルールだが、それである程度の秩序が保たれているのだろう。
「美桜はお嬢様育ちでしょ? 何か、品があるもん。隠してるけど、愛さんもそうだよね。私なんて、ただの不良娘だったから。これくらい平気」
 声を出して笑う梨香さんに釣られて、少し笑った。

/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ