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第2章 　初めての快感

　そのままボーッとしていて、どれくらい経っただろう。
「美桜？」
　ノックと同時に愛さんの声が聞こえる。ドアを開けると愛さんがいて、私は少しだけ安心した。知った顔が出来たのは、心強いとも感じる。
「夕食の配膳の時間は18時。覚えてね。一緒に来て」
　愛さんに言われて廊下へ出ると、もう1人小柄なコがいた。髪は私と同じように、背中まである。。
「初めましてー。亜里沙(ありさ)ですー。よろしくお願いしますー」
「3号室の亜里沙。今15歳。3年目、だっけ？」
「そうですー」
　実年齢より幼く見える亜里沙ちゃんが、照れたように笑う。
「3年って、中学校は？」
「ここで勉強させてもらってー、ちゃんと卒業しましたー」
　屈託のない笑顔は、小学生と言っても通る程。
「次男は、ロリコンなの。小中学生くらいが、好きみたいで」
　考えられない世界に、私は言葉が出なかった。
　3人で歩きながら、愛さんが他のメイドの事を話す。
　また乳首が服に擦れ、ピリピリした感じに耐えながら着いて行った。
　昼間廊下で会ったのは1号室の梨香(りか)さんで、長男のメイド。21歳で4年目だと説明された。新人に会ったと、愛さんに話したそうだ。
「これから、メイド全員が集まるから」
　そう言った愛さんが1階のドアを開けると、中は広い厨房。5つのワゴンが並べられていた。その横には、私より頭1つ小さいツインテールの女の子。同じメイド服を着ている。
「この子は4号室の奈々。13歳で、3年目。奈々、新人で三男専用の、美桜」
　愛さんが紹介すると、奈々ちゃんがニッコリと笑う。
「奈々ですぅ。よろしくお願いしますぅ」
　笑顔は、13歳よりもっと幼く見える。義務教育中だから、個室で勉強もあるのだろうか。
　その隣には、昼間合った梨香さん。
「美桜、よろしくね」
「自己紹介はまたにして。どれでもいいから、すぐ大広間のテーブルへ運んで。美桜、自分のご主人様の所に出すのよ。梨香は旦那様へ、亜里沙は奥様へお願い」
「はい」
　愛さんの指示に、それぞれが返事をする。
「はい……」
　遅れて返事をし、そういった経験もない私は、最後にゆっくりとワゴンを押して大広間へと出た。