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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第21章 悦楽の日々
「美桜! 美桜、食事よ!」
ノックと愛さんの声に、私はすぐにドアを開ける。
愛さんは、トレイを持ったまま中に入ってドアを閉めた。
「美桜。長い間戻らなかったけど、大丈夫だった?」
トレイをテーブルに置きながら、愛さんが訊いてくる。
ご主人様の食事の時間に合わせて、2人の食事をご主人様の部屋に運んでもらっていた。
夕飯はゆっくり個室で食べるように言われ、さっき戻って来たばかり。
昨日1日で、何度セックスしたか覚えていない。
ご主人様に、美桜がいるとまたヤりたくなりから、と言われて見送られた。
疲れてはいるが、何となく気持ちは軽い。
「大丈夫です。私……。立派なメイドになれた気がします」
私の言葉に、愛さんは驚いている。
それもそうだろう。
来てからの一週間は、泣き言ばかり言っていた。愛さんにも迷惑をかけたし、心配されていた。
最初は、ズタズタになったと思っていたプライド。だがそれは、お嬢様の世界にいた直後の話。今こうして新しいこの世界では、ご主人様に尽くす事がプライド。
立派な奴隷メイドになると決心したあの日から、こうなれるのを目指してした。
「美桜……」
「私は、もう大丈夫です。ご主人様に、ご奉仕します。これからも……」
笑顔の私に、愛さんも安心したらしい。詳しくは訊いてこないが、髪を撫でから愛さんも笑顔で出て行った。
今思えば、最初の私はどうしてあんなにご主人様を拒んでいたのだろう。
オシオキは厳しかったが、それ以外は優しくしてくれていたのに。
一週間が過ぎてやっとご主人様のモノになれた今、もっともっと尽くしたいと思ってしまう。
夕食を食べようとすると、またカード。
《美桜。明日からの時給は1万円になります》
「1万円……」
驚いて呟いた。一気に倍以上だなんて。
最初に愛さんは、自分は時給5000円だと言っていた。
乱交で少し上がったとは聞いたが、ここまでではないだろう。
時給が上がるのは、確かに嬉しい事。だが、それに見合うようなご奉仕をしなくてはいけない。
頑張ろうと心に誓い、私は夕食を摂った。