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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第24章 確信の先へ……
2年が過ぎ、私の時給は今、1万4000円。1年ほど前に他のメイドも倍にして欲しいと頼み、先月、愛さんが完済して出て行った。
出て行く時に、退職金として500万円を渡される。
いきなり無一文で出されても、亜里沙ちゃんのように実家に帰りたくない者もいるだろう。そんな気遣いまでしてくれる。
愛さんはオークションの時処女じゃなかったから、買い取り額は1億5千万と少な目。梨香さんも同じで、あと数ヶ月で返済完了。
先月、長男が四菱グループの令嬢である長女と婚約した。挙式は1年後だが、その後はこの屋敷を出て行くことになる。
四菱に息子はいない。養子ではないが、長男はゆくゆく四菱グループを動かす立場になるはず。
この屋敷にも財産があるが、いわゆる逆玉かもしれない。
四菱のお嬢様は、長男のこんな生活に気付いていないらしい。長男も、結婚するまでお嬢様とセックスはしないと笑っていた。そんな事をお嬢様は、誠実な人だと信じているらしい。
今までは屋敷でメイド2人と、ヤりまくっているとも知らずに。
お嬢様育ちのままだったら、私も同じようになっていたかもしれない。
自分の完済も見えてきたが、この先どうするか迷っている。落ちぶれた実家に戻るより、ここにいれば生活にもセックスにも困らない。
次男は結婚して家を継ぐより、ネットでの株取引を専門にしている方がいいと言っている。ロリータ嗜好も変わらずで、結婚する気もない。
私のご主人様が2年も他に専用メイドを買わないのは、私に夢中になっているから。完済後、妻に収まるのも悪くない。ご主人様から、そんな誘いも受けている。
言葉だけだが、きちんとしたプロポーズ。
2年もセックスメインの付き合いをし、私に情を持ったよう。
1年後には長男が出て行き、次男は跡取りを作る気も無い。そうなると、いずれこの家を継ぐのは、三男である私のご主人様。
結婚すれば、もう専用メイドは持てなくなる。それが、この屋敷の決まり。
メイドとセックスする事を浮気とは思わないが、結婚するなら専用メイドはいない方がいい。
そんな事を考えながら、私は1号室をノックする。