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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第24章 確信の先へ……
「花音(かのん)? いるんでしょう? 入るね?」
そう言ってから、少しだけドアを開く。
「こんにちは。私、メイド長の美桜」
部屋では、花音がベッドの隅でうずくまっている。
私がここへ来た時は、部屋中を観察していた。高校時代の友達に芯が強いと言われた通りだったのかもしれない。怯える方が普通だろう。
そう思うと、私には最初から奴隷メイドとしての素質があったのかもしれない。
「ここではね、ご主人様に従っていればいいの。家族と、自分の為に」
愛さんが出て行き、梨香さんの完済も近い為、先月から私がメイド長となった。
出て行って空いている2号室に買われてきたばかりの花音は、怯えたまま。
花音はまだ10歳で、次男の3人目のメイド。
どんな理由で花音がオークションに出されたのかは、まだ知らない。だがロリータなら、きっとここでの生活の方が楽なはず。
次男は株取引で大きく儲けたようで、また特上品の高いロリータを買った。長男がいなくなることが決まり、特別に旦那様に許されたから。
株での儲けの一部を、家に入れているのもあるだろう。
花音は細見だが、頬だけはプックラとしている。少し下がった眼尻と、口角の上がった可愛い唇。確かに特上品だと思う。
「大丈夫よ。すぐに、ご主人様に可愛がってもらえるから。何かあったら、いつでも5号室に来てね」
花音と少し話をしてからメイド服を着せ、配膳時間などを書いたメモを渡して、呼ばれているご主人様の部屋へ向かう。勿論、セックスの誘い。
途中の廊下で会ったのは、次男。
「美桜の提案を受け入れて良かったよ。時給を上げれば、入れ替わりが早くなるからね。亜里沙はもう17歳だよ。胸が大きくなったのが、服の上からでも分かるだろう? 陰毛は剃らせてるけど」
次男が溜息をつく。
確かに亜里沙ちゃんは成長した。17歳にしては胸の大きさは普通だが、次男の嗜好はロリータ。
「完済が早まるお蔭で、また新しいロリちゃんを買えたよ」
みんなの時給の交渉をしたのは、私のご主人様ではなく次男と。
ロリータ嗜好の次男なら、専用メイドが成長しすぎるのはつまらないだろうと思ったから。