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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第8章 疑似セックス
「可愛いよ、美桜……」
痛いほどの刺激ではない、柔らかく湿った舌。それが乳首に触れただけで、ビクンと体が震えてしまう。
「あんっ……」
経験はないが、これが本当のセックスを始める体勢に近いのだろう。そう思うだけで緊張しそうだったが、ご主人様はまだ何も挿入しないと言っていた。
今はそれを信じるしかない。
「んっ、はぁっ……」
オシオキとは違う、甘い声が漏れる。
ご主人様はずっと聞いていたわけではないが、オシオキ部屋で激しく喘いだ私には、これくらい普通のように感じてしまう。
「あっ、んんっ」
口の中に乳首を含まれて舌を動かされると、自分から少し乳房を向けていた。それに応えるように、ご主人様は右の乳首をしゃぶり、左の乳首を指でグリグリと弄る。
「あぁっ、んんっ」
強く刺激されても、やはり器具とは全く違う。
器具から、私が快感を得ていたのは事実。だが、ただの強い刺激が繰り返されるだけ。温もりがあるだけで、今の私は安心出来た。
オシオキ部屋の硬い壁に比べたら、こうしてベッドにいるだけで心地好いと思える。
地下室にいた時体の中に熱はあっても、冷たくゴツゴツした壁に触れていた。そんな状態から、ご主人様に救い出されたような気になってしまう。
「はぁっ、あんっ」
「美桜……。気持ち悦い?」
その言葉に、小さく頷く。
「また、いい子に戻ったね……」
ご主人様の掌が乳房を撫でた後、ゆっくりとウエストを通ってアソコに辿り着く。
「あっ、んんっ……」
ご主人様からの愛撫を、私は素直に快感として受け入れていた。
もしかしたら、それがご主人様の手だったのかもしれない。
愛さんから、完済して出て行ったメイドが来たのは8年前だと聞いている。8年前と言えば、ご主人様はまだ15歳くらい。そんな頃から屋敷に奴隷メイドがいて、兄とのセックスも目にしていたのだろう。
そのメイドがあのオシオキ部屋に入れられた事を知っているのは、喘ぐ姿も見ていたからかもしれない。
あれはオシオキじゃなくて、調教……。
全てご主人様の計算通りかもしれないと思っても、与えられる快感には勝てなかった。
「んっ、あっ」
「美桜……」