この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~ 改訂版
第9章  亜里沙の事情


「コンビニでご飯を買ったりー。洗濯も自分でしてたけどー。上手く干せなくてシワだらけだったからー、学校で、よく虐められましたー。髪も寝グセが直せなくてー」
 今でも小柄な亜里沙ちゃんが、小学生の頃に洗濯物を干す、というのは難しかっただろう。私はそんなことさえした事もないが、それでも健気に頑張る様子が目に浮かぶ。
「お風呂も毎日ちゃんと入ってたしー、汚くなかったのにー……」
 私は頷くしかなかった。
「4年生くらいからー、お母さんは一ヶ月くらい帰って来なくなってー。でもその分、10万円とか置いて行ってくれるからー。大丈夫でしたー」
 何か言ってあげたくても私は世間知らずで、上手い言葉が出ない。10万円なんて、少しいい服を買えば無くなってしまう。
 母親がどんな仕事をしていたのかは分からないが、小学生を一ヶ月も1人にするのは酷すぎる。
「淋し、かったね……」
 それしか言えない。亜里沙ちゃんより年上なのに。
 亜里沙ちゃんが、ゆっくり首を振る。
「お母さんはー、一所懸命働いてくれてたからー。でもー……」
 一度言葉を切った亜里沙ちゃんが、続ける。
「保護する人達? 施設の人達に見つかって、連れて行かれましたー。だけど、一ヶ月くらいして、お母さんが迎えに来てくれたんですー」
 亜里沙ちゃんが、嬉しそうに笑う。
「大人だけで話し合った後ー、亜里沙も訊かれたから、帰りたいって正直に言いましたー」
 私もだが、幼い頃は他の家庭の生活は分からない。母親が帰って来ない事が、亜里沙ちゃんには普通の生活だったのだろう。
「その後も同じ感じでー。6年生になった時、急に黒い服の男の人達が来ましたー」
 黒い服の男達。それを聞いて、私は嫌な予感しかしない。私や奈々ちゃんが接したのも、黒い服の男達。
「内緒で働ける所があるって言われて、付いて行きましたー」
「それで、オークションに出されたの?」
 亜里沙ちゃんが首を振る。
「連れて行かれたのはどこかの古いビルでー、キッズポルノの撮影をしてましたー」
「キッズ、ポルノ?」
「はい。子供だけが出る、セックスをするDVDを撮影する所ですー」

/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ