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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第11章  最年少ロリちゃん

 案内されたのは、店がある建物の裏側。
 昔の日本の長屋のようで、俺は驚いた。
 でも特別に俺も中へ入れてもらうと、中の造りは立派。
 玄関は共用になっていて、以前泊まったホテルの様に部屋のドアが並んでいる。
 部屋の中も、この世界にしてはまあまあだろう。
 風呂やトイレ、ベッドもあるし、キッチンらしきものも付いている。
「うわぁ……」
 エマも喜んでいる様子。
 外見が立派だと、何の建物だと疑われるからだと、支配人に説明された。
 寮は1ヶ月300円だと言うから、俺は支配人に1200円を前払いしておく。
 3ヶ月も経てば、エマも稼げるようになるだろう。その間の給料は、身の回りの物を揃えたり、食費に充てればいい。
「じゃあ、俺は帰るよ」
「お兄ちゃん!」
 エマが俺に抱き着いてくる。
「ありがとう。本当にありがとう」
 見上げる顔には、うっすらと涙がにじんでいた。
 名残惜しいが、エマの頭を撫でてから歩き出す。
「お兄ちゃん! また来てね!」
「ありがとうございました」
 エマと支配人に言われ、手を振ってから足を速めた。
 セックスをしたのは別としても、俺はいい事をしたのか、悪い事をしたのか。
 いまだに解らない。
 何となく複雑な思いで、自分の部屋へと戻った。


おわり


第12章へつづく



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