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悠一郎の独り言
第46章 2018年11月12日(月)21:21
2017年11月10日

それは私と沙羅が出会った日です。
私は趣味で公園で絵を描いていました。
いつもひとりで何気ない風景を書いていましたね。
それを孤独と思った事はなく、それが普通でした。
そして、去年の11月10日。
いつものように絵を描こうと行くと、その場所に沙羅が座って絵を描いていたんですよね。
その色遣いに魅了されて見入っていた私を見上げた沙羅。
今でも覚えていますよ。
恥ずかしそうに『こんにちはっ』と言ってくれたんです。
それに素っ気なく返事をする私…
精一杯の返しだったんですよね。
そして沙羅は私の描いた絵を素敵だと言ってくれたんです。
とても嬉しかったのを覚えています。
そして、それが私と沙羅のはじまりでした。
それから一年。
今は私の彼女として一緒にすごしているので不思議です。
あの時は返事をするだけで精一杯でしたからね。
本当に奇跡としかいいようがない(笑)。
ですが、その奇跡があったから、幸せな日々を過ごせているんです。
こんな幸せの時を過ごすことができるとは一年前の私は思いもしなかった。
本当に懐かしく感じます。
そして知り合ってちょうど一年。
縁あって沙羅と一緒に福岡マラソンに参加することができました。
と言ってもファンランです。
フルマラソンと同じ日、同じ時にスタートするのですが、ファンランは5.2㌔と距離が短いんです。
制限時間は65分。
沙羅の足ではギリギリかなとは思いましたが、一緒にできる何かを探していたので走ることにしました。
この一か月、沙羅とは公園で練習もしました。
最初は長く歩く練習から。
そこから少しずつですが走る練習もして、1時間以内に5㌔を走ることができるようになり、初めは大丈夫かな?が口癖だった沙羅も、行けるかも、一緒にゴールしたいね。に変わりました。
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