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悠一郎の独り言
第8章 2017年11月17日(金)19:17
今年初めて暖房を入れてしまいました。
それ程までに一気に冷え込みが襲ってきました。
段々と起きるのが嫌になる季節ですね。

雨は夕方まで降りませんでした。
この場合はどうするものかと悩みました。
雨が降ったらという前提だったのでお店に行くべきか公園で待つべきか。
ですが、気温も下がり寒かったのでお店に行くことにしました。
14時から休憩らしいので13時にお店に行きランチをすることにしたんです。
少し早めの訪問に驚きながらも笑顔で対応してくれます。
お昼時ということで人も多く、カウンターの一番端に座りランチプレートを頼みました。
暫くするとスレートプレートが運ばれてきました。
白身魚と帆立のパイ包み焼き・季節の野菜を使ったラタトゥィユ・ほうれん草のキッシュ・クリのスープ・手作りパンが色鮮やかに並べてあります。
流石としか言いようがありません。
この配色は彼女ならではだと思いました。
味も申し分ありません。
お客さんがこれだけ入っているのも頷けました。
美味しくいただきながら彼女を目で追ってしまいます。
花のような笑顔で接客する沙羅さんは素敵でした。
常連客の方々は沙羅さんの足を気遣ってか、食べ終わったプレートをカウンターに戻していきます。
これも沙羅さんの人柄のなせるわざなんでしょう。
そして、お客さんが気さくに声をかけるのです。

「沙羅ちゃん。今日もげんきだねぇ~」

と初老の男性が話しかけると。

「元気だけがとりえですからね。敏郎さんもいつまでも元気でいてくださいよ。寒くなったから暖かくして風邪ひかないでください。」

とにこやかに返します。
時にはお客さんのテーブルに座り話し込むこともあります。
それでも接客はしっかりとこなし、この店の看板娘なんだと分かりました。
それをやさしそうに見守る父親の目を見ていると心がほっこりします。
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