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悠一郎の独り言
第1章 2017年11月10日(金)22:34
書き始めると苦手だった会話も少しずつできるようになりました。
上で書いたように私は2割ですけどね(笑)
それでも彼女と話す時間は楽しかった。
こんなにも心が躍った時間を過ごしたのは初めてでした。
ですが、そんな時間も長くは続かない。
世の中には時の流れと言うものがあります。
2時間ほどすると彼女は帰る支度を始めたんです
名前も住んでいる場所も知らない彼女。
聞くこともできない私が、これから先の人生で彼女と接点を持つことは叶わないのです。
何度『名前を教えてくれませんか』と聞こうと思ったか知れません。
ですが、結局聞けませんでした。
最後に一言だけ。

「今日は楽しかったです。ありがとうございました」

と微笑んで帰っていきました。
その後姿を見て気がつきました。
彼女は足を引きずって、怪我をしていたのです。
その後姿を見送りながら寂しさがこみ上げてきました。
楽しい後の一人がこんなにも寂しいとは思いませんでした。
心にぽっかり穴が空いた…こういうことを言うんだなと思います。
これで小説家だっていうのが不思議ですよね。
経験も少ないのに、妄想だけで書き上げていく小説。
小説の中だったら、運命的な出会いをして結ばれてってなるんでしょうけど。
私が生きている世界は現実と言う厳しい世界。
そんな運命的なことが、簡単に起こるはずがありません。
これは、私に見せる小さな夢。
明日からは、またひとりぼっちの生活がはじまる。
ただそれだけです。

少し、しめっぽくなりましたね。
ですが、楽しかったのは事実です。
いつもの寂しい夜も今日は幸せな気分です。
人間って不思議ですね。
少しのことでもこんなに晴れやかな気分になれる。

そう、今TVではハリー・○ッターをやっていますね。
魔法が使えたら…何をするかなと考えたことありませんか?
誰しも一度は考えたことありますよね。
私は何をしたいだろう…
魔法だから物理的なことだけでしょうか?
人の感情も操られるなら、もう少し前向きで明るい自分になりたいと願うかな…
それも、今日の彼女のおかげなのかもしれませんね。

お昼はあんなに天気がよかった空も、今は涙を流しているように雨が降り始めました。
明日はどうでしょうか?

明日も素敵な一日なりますように…
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