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幸せになれる恋
第20章 行方不明



あれから二人は朝まで寝ていた。


朝5時
桜は目を覚ました。

あっ、寝ちゃったんだ…
あのままだ。
起きてお風呂入りたい。







桜は動けなかった。
聖が桜をがっちり抱き抱えて
離してくれないから。


「聖さん?ねぇねぇ起きてください。」

「いやだ…」

「あのまま寝ちゃったからお風呂入りたいんです」

「まだこのまま居たい。」

「今日から私も仕事始まるし
聖さんもお仕事ですよ。」

「行きたくない。
桜と離れたら死ぬ…」

「死にません。そんな事言ってたら
明日から会えなくなっちゃうんですよ?」

「いやだ...」

「ほら、駄々こねないで準備しましょ?
昨日お風呂入ってないなら入らないと。」

「桜。離れたくないから
やっぱり俺の会社に転職しない?」

「んー。私お洒落するのが好きなの。
だからショップで働くのかなり楽しいし
やりがいがあるんです。
だからもう少し働きたいかな。」

「そっか...俺会社辞めようかな...」

「馬鹿なこと言わないでください!
働かないと生活出来ないでしょ?」

「出来る。貯金ある。
自分一人でも仕事出来るよ?」

「バリバリ働く聖さんが好きなの。
スーツ着て会社行って走り回る聖さんが
想像できるの楽しいんです。」

「やっぱり行きたくない…」




今日の聖は一段とわがままで甘えていた。



桜は困り果てて…悩んだ結果


「そうだ。私お盆休みに旅行行きたいです。
沖縄とかいいなー。
だから行けるように頑張って働きましょ?
海とか楽しみだなー、あっ水着買わなきゃっ!!」

「旅行か。いいな。」

「ねっ!!だから頑張りましょ!
頑張ったご褒美だと思ってそれまで頑張るんです!」




桜は聖を操れるようになっていた。


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