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第23章 プロポーズ

「桜。痛くない？傷」

「私は大丈夫です。聖さんは？」

「まだ麻酔効いてるんじゃねぇの。
痛くないから。」

「でも生きててよかった。」

「骨折くらいで殺すなよ」

「だって、動かないし、出血してるし
死ぬかと思います！」

「大丈夫だって。そんなに弱くねぇよ。
でも運ばれたのがここでよかったわ。」

「私が電話したんです。
優さんに助けてって。
そしたら優さんがここに搬送してもらえって。
スマホ勝手に使っちゃってごめんなさい。」

「お前すげぇ機転利くのな。
ってかラッキーどうした？」


「あっ！！！！！！！
貴史さんにお願いしてそれから連絡してない！！」

「何で貴史？」

「だってお姉ちゃん無理だし
友達にいきなり頼めないし…
貴史さんが浮かんだからお願いしたんです。
そしたら病院に行けって。
ラッキーは任せろって！」

「任せろ？ありえねぇよ。
あいつ大の犬嫌いだから。
今頃泣きながらラッキー見てんじゃねぇの？」

「嘘．．．どうしよう。」

「電話してこいよ。それか
お前はもう帰るか？」

「ここにいます。だって優さんがらここに
泊まったらいいって。」

「ラッキーの母親だろ？
だったら居てやれよ。
犬嫌いの貴史に預けたら不安だろ。」

「確かに…ちょっと不安です。」

「まー、嫁が見てるかもな。ははは」