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幸せになれる恋
第24章 おかえりなさい


ラッキーには留守番してもらって
二人で優と貴史が飲んでいる居酒屋に来た。

そこは桜と聖が初めて行った居酒屋だった。


「こんな近くにいるんですね」

「あぁ。いつもな。
それで俺ん家に来るパターンだよ」

「仲良しですね。」

「キモイよな。あいつら常に一緒。
デキてんじゃねぇかって思うくらい。」

「ふふふ。やきもちですか?」

「またいじめられてぇのか?
いいよ。俺は。まだまだ出来る。」

「…ごめんなさい…」



またあんな事されたら
身体が壊れると思った桜は素直に
ごめんというしかなかった。





あの事件以来初めて聖と身体を重ねた桜は
自然と怖いと思うことは無く
聖からは愛情しか感じられなかった。



『いらっしゃいませー。』

「どうも」

『あっ、いらしてますよ!奥どうぞ』

「ありがとうございます」



二人は奥の座敷に通された。


襖の向こうには完璧に酔った優と
それを静かに見守る貴史の姿があった。


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