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第24章 おかえりなさい

『あーー。さくらちゃんと聖だ！』

『おう。お疲れさん』

「貴史お疲れ。優飲み過ぎじゃねぇの？」

『大丈夫ー！明日休みだから！！』

「分かってるよ。
愛美ちゃんにまた怒られるぞ。」

『聖、それ今言っちゃまずいやつ。
昨日愛美ちゃんと喧嘩して
思いっきりぶん殴られたらしい。』

「は？また何したんだよ。」

『聖聞いてくれる？
愛美のやつ合コン行ってたんだよ。
しかも内緒で。
愛美は人数合わせで仕方なくって俺に言ったけど
やましい気持ちがないなら言って行けばよくない？
だからそれを言ったら
『普段放置してるのに彼氏ズラするな』だって。
俺だって放置したくてしてるんじゃない。
夜勤とかで忙しいからなかなか予定が
合わないだけなのに。』

「優、愛美ちゃんと同棲すれば？
だったら家に帰れば二人の時間は嫌でもあるし
愛美ちゃんもそこまで怒らないんじゃねぇの？」

『彼氏ズラって…俺もいろいろ考えて
いつ同棲していつプロポーズして
いつ結婚していつ病院継いでって考えてるのに
愛美には分かってもらえないんだよな。』

『ってな感じでこの愚痴にずっと
付き合わされてる訳．．．
ホントは今日嫁と映画行く約束だったんだけど
こいつの落ち込んだ電話が
もれてたらしくて．．．
行って励ましてあげたらって背中押された。』

「お前の嫁出来てんな。すげぇよ。
優、グチグチ言っても仕方ねぇんだから
ちゃんと向き合えよ。」