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第25章 聖の誕生日

彼の誕生日当日

聖は仕事の打ち合わせで
事務所にはいなかった。

だからラッキーと会話にならないのに
話していた。


そして次はスマホと睨めっこ。
ネットでピザの作り方を見ていた。

数日前にどうせならピザ生地も作りたい！
そんな気持ちがあったが
見るものによって
薄力粉や強力粉など材料が違う。
「違いがわからない！！」と
大きな声で独り言を言っていた。
なので生地を作るのは諦めて
ピザ生地は購入している。


マルゲリータとベーコンとほうれん草のピザは
作るようにしている。



材料もあるのに何で必死で
スマホと睨めっこかというと
誕生日で料理を作ってあげたいから
レシピ見ずにテキパキ作りたいから。



「あーーー！！
何で料理って面倒なの？
ピザはいいよ！塗って置いて焼くだけだから。
スープ作るのにカップやら大さじやら
なんでそんなにでてくるのよ。
覚えられないー。
ラッキーどうしよー。」


桜はとうとうラッキーに答えを求めた。
必死で覚えようとしても
頭に入らないから
失敗するより見て作る方がいいと考えて
スマホをキッチンのみえないところに
隠して見ながら作ることに決めたのだ。