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第25章 聖の誕生日

聖がリハビリに出てすぐに桜は
キッチンに入って棚の下の方に
スマホを置いてまずピザ生地を
丸めて形を整えて広げた。
ソースを塗って後は焼くだけ。

これはすぐに出来た。
何故ならピザ生地は買った物。
ソースも売っていた物。
ほうれん草は冷凍食品で
解凍しただけ。
ベーコンも切っている物が売っていた。
すぐ出来るのは当たり前だ。


問題はここから。

具沢山のポトフを作るつもりだった。

時間がかかったのは言うまでもない。
人参、じゃがいも、玉ねぎ、芽キャベツ
ウインナーなどたくさん準備しないといけない。
ウインナーと芽キャベツはそのままだからいいけど
他のものは皮を剥いて切らないといけない。


そんな時に限ってラッキーはやらかす。


ガッシャーーーーーン



すごい物音に桜は
右手にピーラー左手にじゃがいもを持ったまま
リビングに行くと．．．



テレビ台の横の台に置いていた花瓶が
落とされていて割れていた。


「あぁー．．．ラッキー．．．
割っちゃったの？怪我ない？
先にこっち片付けないと危ないな…」


１度キッチンに戻り手を洗って花瓶を片付ける。


花瓶今ないし花も捨てなくちゃ．．．



時間ないのにーーーー！


「ラッキーお願いだから今日は大人しくしてて。
花瓶割れちゃうから今度からしちゃダメよ」



叱ってラッキーには少し大人しくしてもらう。