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幸せになれる恋
第25章 聖の誕生日



花瓶を片付けして料理再開。


人参とじゃがいもは乱切り
玉ねぎはくし切り


「乱切り?くし切り?何で切り方まであるの?
どーやって切るのーー。スマホスマホ…」


桜は切り方を調べて
慎重に切った。


調べながらなので時間はかかる。

「間に合うかな…」
と独り言を言いながら切り終える。


次はスープ作り。

水 〇カップ
コンソメ(顆粒) 大さじ〇
塩 少々
こしょう 少々



カップ?大さじ?


ありえない。
適当じゃダメな訳?
あぁー無理…頭がパンクしそう…


しかも少々って。
少々ってどのくらい?
ここが少々なら水やコンソメも適当にしてよ...


と独り言を言ってる桜は気付いていなかった。






後ろにリハビリから戻ったジャージ姿の聖がいた。



「さくら...お前…何してんの?」



「嘘...何で?」



「お前これ...何で?」

「最悪だ...
間に合わなかった…
作って待ってたかったのに…」


スマホを持っていない方の手には
計量カップが握られていたのだ。


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