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第26章 梅雨の合間の楽しみ

BBQを翌日に控えた前日の夜
桜は何かしらゴソゴソしていた。
まぁまぁ大きめのバッグに
自分の着替えとバスタオルを数枚
ナイロン袋など入れている。


「お前何持っていくつもりなの？」

「ほら、優さんが河原でするって。
川も流れてるしラッキーと走ったり
川入って濡れちゃうと寒いから
持っていっとくんです！」

「BBQだからな。ラッキーと遊ぶために
行くんじゃないから。
優の彼女と貴史の嫁もいるから
いろいろ話しするといいよ。」

「はーい！」


なんだか遠足を翌日に控えて
待ち構えている小学生みたいで
可愛かった。
桜がルンルンで準備している横で
ラッキーはずっと桜の横に座ったまま
桜のしていることを見ていた。


あいつ迷子にならねぇかな？
ラッキーと走ってて転けないかな？
など意味の無い心配をしてしまう聖。


「桜、明日はBBQだけど
来週末は実家に行くぞ。
お袋が、桜連れて来いって。
誠も待ってるしラッキーも見せてやれ。
ルルも喜ぶよ？」

「いいんですか？またお邪魔して。
ラッキー♡ルルちゃんだってー！
ラッキーのお姉ちゃんだよ。
楽しみー。」


やっぱり小学生みたいにらはしゃぐ。
無邪気な笑顔は半端なく癒される。



明日は存分に楽しんでもらおう。
そしてまた１週間仕事頑張ってもらって
また実家で楽しんでもらえたらそれでいい。