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第26章 梅雨の合間の楽しみ

桜は自分の親が居なくて祖父母に
育てられた事を
影でコソコソ言われていたのを
風の噂で知っていた。

だからたった一人の家族のお姉ちゃんが
結婚したときに自分も結婚して
幸せな家庭を持ちたいと
改めて思いが強くなった。


今回聖との出会いも
いい出会い方ではないけれど
ここまで大事にしてくれる人を
自分も大切にしなきゃと…


でも、痴漢されたり、
浜田の例の行為など
男の人はいいように思わない。

だから聖にも嫌われたくないから…

嫌われて傍に居れなくなるのは嫌だから…



そんな事があっても聖は今までの人と違う。

汚いなんて言わない。


最初だけかもしれないと思っていた。



でも何があっても聖は桜から離れず
それどころか何があっても
傍に居ようとしてくれた。

仕事も自営に変えたり
寂しくないようにラッキーを飼ってくれたり



この人を大事にしなきゃなと。