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第27章 夏の思い出

「桜。せっかくの海だったのに
あんまり遊べてないから
明日また海に行こう。
今から水着洗って置いといたら
明日までには乾くから。」

桜は行きたいけど
また聖が海で声をかけられているのを
見るだけでも嫉妬で嫌な思いをするから
行きたくないと思う反面
沖縄なんだから遊びたい気持ちで
揺れていた。


「明日もまた嫌な思いするなら
行きたくない。
他のことしたのでいいんです。」


「大丈夫。
明日は離れないように
二人で紐ででも繋いでおくか？」

「犬と飼い主みたいにですか？」

「そうだな。そうなったら桜が犬か。」

「違いますよ！聖さんが女の子と浮気しないように
繋がれておくんだから聖さんが犬です。」

「ははは。
そっか。ならちゃんとリード持っとけよ？
俺思いっきり走るかもよ？
ラッキーみたいに躾されてねぇから。」

「躾し直さないと．．．」

「うん。桜がちゃんと躾て。
見張ってて。」

「ほんとに犬になりますよ？」

「わんｯ！！」

「ふふふ。ラッキーより手がかかりそう。ふふ」




二人はぎゅっと抱き合っていて
しばらくすると桜から寝息が聞こえてきた。


聖は少しだけ休ませることにして
起きたらビーチの近くを
散歩することにしてそれから
晩御飯を食べに行こうとして
自分も少し寝ることにした。