パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 ☆対面 彩七編☆

「ほらコーヒー」
優さんが3人分のコーヒーを持ってくる。
「おっ、ありがとねー」
「彩七はコーヒーの好み分からなかったから一応これ」
優さんは砂糖とミルクを置いてくれた。
「ありがとう、優さん」
「優さんって呼んでるの？」
凛さんがツッコミを入れてくる。

「あ、自己紹介遅れました！私、藤枝彩七と申します。星川学園の高等部2年です」
ペコリと頭を下げる。
優さんのお姉さんなんだもん、失礼のないようにしなきゃ。
「星川かぁ。あの学校レベル高いよねー。彩七ちゃん、頭良いんだ！」
「いえいえ、そんなことは」
「あ、そうそう、ドーナツ買ってきたの。コーヒーと一緒に食べよ」
凛さんがカバンの中からドーナツの入ってる袋を取り出した。

「好きなの選んで食べて」
凛さんがニコッと笑う。
「ありがとうございます」
お礼を言って1つ選ぶ。
「で、優人とどこで知り合ったの？」
ドーナツを食べながら凛さんが聞いてくる。
「えーっと…」
患者として知り合ったって言う？
そうすれば優さんの医者としての立場が悪くなっちゃうし…
ドーナツ持ったまま考える私。
「しつこくナンパされてたから助けたんだ」
ソファーに座らず、1人でカーペットに座ってコーヒー飲んでた優さんが言った。
「へぇー、そうなんだ！優人が人助けなんて意外！」
「悪かったな」
「優人は彩七ちゃんのヒーローだね」
「は…はい」
そう言うことにしてくれたんだね。
ありがとう、優さん。