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アイドルたちの放課後
第5章 アイドルの正体がバレル
「おいおい、そのまま放っておくわけ無いから連れてきただけで、何にもしてないぞ」
男性は自分から突然弁明を始めた。

「いえ、こちらこそありがとうございます」
彼女は素直に謝るしかなかった。
こんなことが週刊誌にバレれば卒業前に大変なことになってしまう。

「会社で嫌なことがあったのかもしれないけど飲み過ぎは注意しろよ」
という男性の言葉に彼女は違和感を感じた。
(あれ?私がアイドルってバレてないのかな?)
変装用の眼鏡とマスクは机の上にある。
若干化粧は薄めであるがテレビに出ているアイドルということはわかるはずである。

自分では、日本は愚か海外でも知られている王道アイドルという自負がある。
その自分がわからないのだろうか?
それとも、彼はとぼけているのだろうか?

「あのー私が誰だかわかりません?」
恐る恐る彼女は男性に聞いてみた。
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