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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
 が、父からのいらえはなかった。長い話で疲れ果てたのか、王は精根尽き果てたかのように眼を閉じて眠りに落ちていた。







 賢は父の手をそっと上掛けの下にしまうと、立ち上がった。なおも父の寝顔を見つめていたが、やがて踵を返して王の寝所を出た。
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