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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
私の語った話によほど衝撃を受けたのか、王太子殿下はしばらく私の腕の中で泣いていた。私は昔、まだ両親と暮らしていた頃、近所の幼い子どもたちにしてやったように、王子を抱きながら子守歌を歌った。
―天に輝く星は雪のように降る。
冬に降りしきる雪は天に輝く星のように煌めく。
私の大切な吾子は天に輝く星のように
冬に降る雪のように尊く美しい
私の生命よりも どのような金銀財宝より 大切な吾子よ。
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