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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
 私はゆるりと首を巡らせる。



 馬鹿な、幾ら何でも考えすぎというものだ。所詮、陽寧君も世子邸下と同じ、七歳の幼子ではないか。いや、歳だけで言うなら、陽寧君は王太子殿下よりは数ヶ月遅い生まれで、更に幼いのだ。





 邸下にも言ったように、陽寧君はただ遊びの邪魔をされた子どもらしく機嫌を損ねていたに違いない。
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