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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第15章 第四話【雪の華舞う、その夜に】
―乾もジュチも僕にとっては大切な人だ。だから、大切な人たちだからこそ、仲良くして欲しいんだ。





 ふいに耳奥で、王太子殿下の台詞がこだました。次いで、昼間、自分に向けられた陽寧君の烈しいまなざしが浮かぶ。到底、今日初めて逢った自分に向けられるものとは思えない、七歳の子どもらしからぬ敵愾心。
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