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第20章 恋情～切なくて逢いたくて～

　処置を行い、回復した少年たちは内子院で読み書きや宮廷での作法などを学ぶ。その役割は専任の教師がいて、刀子匠の領域ではない。　刀子匠は去勢手術そのものと、処置を受けた少年たちのその後の健康管理が主な仕事になる。





　大抵は退官した元内官が彼らの教育に当たった。その中から更に優秀で見込みのある少年が選ばれて小宦、つまり内官見習いに取り立てられる。処置を受けた少年たちを無事に王宮に送り出すところまでが斡旋所の仕事なのだ。