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第26章 喪失、そして愛、ふたたび

「私の髪は輝く金髪ではないし、私はそんなに言って貰えるほど美しくもないわ。きっと私を見たこともない人たちが想像で歌を作って、それが伝説みたいになって広がってしまったのね」




　フィメリアは苦笑した。けれど、生きながら伝説と化したばかりに、フィメリアの美しさを聞きつけた元皇帝が彼女を所望し、父王はこれを拒んで夏陽は滅びた。