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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第5章 優しい日々
 だから、ジュチの顔がもっと近づいて、唇に軽く触れられたときも、賢は眼を見開いたままだった。



「こういうときは眼を閉じて下さい」


 静かな声音で促され、賢は慌て言われたように眼をギュッと閉じた。




 また、軽い感触が唇に触れた。小鳥が啄むように軽く触れ合わせるだけの口づけが幾度か続く。
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